2020/03/09

2020年2月に観た映画。

チッス!チッスよりオースがいいな。オース!
月一更新なのか?2月に観た映画です。63本。

『手をつなぐ子等』ラピュタ阿佐ヶ谷
『悲しき口笛』ラピュタ
『裸の町』(久松静児)シネマヴェーラ渋谷★
『忘れられた子等』ラピュタ★
『蜂の巣の子供たち』ラピュタ★
『恋化粧』ヴェーラ
『男対男』ヴェーラ
『私刑(リンチ)』ヴェーラ
『ジョン・ウィック:パラベラム』新文芸坐★
『その夜の冒険』ヴェーラ
『さざなみ』オレん家★
『みかへりの塔』ラピュタ
『汚れた手をした無実の人々』新文芸坐★
『黒い牡牛』オレん家
『悪党』ヴェーラ
『電話は夕方に鳴る』ヴェーラ★
『かげろう』ヴェーラ★
『雲がちぎれる時』ヴェーラ
『ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR』国立映画アーカイブ★★
『山谷 やられたらやり返せ』アーカイブ
『その後の蜂の巣の子供たち』ラピュタ★★★
『あすなろ物語』ラピュタ
『真夜中の顔』ヴェーラ★
『動くな、死ね、甦れ!』早稲田松竹
『真空地帯』新文芸坐
『日の果て』新文芸坐
『暁の追跡』ヴェーラ★
『嘘つき』ユーロスペース★
『ジャックポット2』ユーロスペース
『柿の木のある家』ラピュタ
『花荻先生と三太』ラピュタ
『美しき母』ラピュタ
『地上』ヴェーラ★★
『アメリカン・ドリーマー』ユーロスペース★
『からたち日記』ヴェーラ★
『御用牙』ラピュタ★
『ひかげの娘』ヴェーラ
『海ッ子山ッ子』ラピュタ
『つづり方兄妹』ラピュタ
『かあちゃんしぐのいやだ』ラピュタ★
『甘い秘密』ヴェーラ★
『背徳のメス』ヴェーラ
『舞妓と暗殺者』ヴェーラ★
『嫉妬』ヴェーラ★
『どこへ出しても恥かしい人』K's cinema★(友川カズキのミニライブ付きだったので)
『鉄輪』ヴェーラ
『鬼婆』ヴェーラ
『性の起源』ヴェーラ
『沙羅の門』ヴェーラ★★
『強虫女と弱虫男』ヴェーラ★
『OLの愛汁 ラブジュース』オレん家★★
『不倫する人妻 眩暈』オレん家
『かえるのうた』オレん家
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』
『羽田へ行ってみろ、そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている』オレん家
『貴族の階段』ヴェーラ★
『劇場版 火の魚』ユーロスペース★
『浪人街』(黒木和雄)ユーロスペース
『氷壁』ヴェーラ
『姉妹OL 抱きしめたい』オレん家★
『ハレンチ・ファミリー 寝ワザで一発』オレん家★
『SEX IN THE ROOM 密着欲情25時』オレん家
『痙攣』オレん家

ご覧の通り、ラピュタとヴェーラばっかりいるんじゃねえか!ってかんじですけど、ラピュタとヴェーラばっかりいましたね。あとは60分程度のピンク映画を家でサクッと観るのが最近楽しい。東京では名画座に行けばいつだって昔の映画がかかっている。東京っていい街だな(by 左とん平) そりゃバカは多いけど生まれた街だ(by ECD)。2月はなんといってもヴェーラの新藤兼人特集で忙しかった。とりあえず観たことないのは全部観るくらいの勢いで通い詰めた。ラピュタ阿佐ヶ谷の「映画の中の子供」特集も、アタリハズレはあったけれど楽しかった。特に清水宏『その後の蜂の巣の子供たち』の素晴らしさ!こんなユートピアの映画を僕はいつまでも観ていたい。そして"蜂の巣三部作"の3作目『大仏様と子供たち』が観られなかったのが本当に寂しい。観た映画よりも観られなかった映画のことを考えてしまう僕の悪いクセ。今日だって早起きして雨の中ラピュタまで行って『筑豊のこどもたち』を観ようとしたら満席。街中に放り出されてしまった。観れない!ジジイたち、元気すぎ!けど、アンタらは老い先短いんだから今日のところは譲ってやる。僕は途方に暮れて、阿佐ヶ谷ビーンズ2Fのエスカレーター脇のイスに座り、加東大介の画像を検索していた。
『筑豊のこどもたち』にエキストラで参加した福岡県赤池炭鉱で働く人々と加東大介の集合写真。ああ、きっとどんなに素晴らしい映画なんだろうか。観ていない映画の存在が頭の中で大きくなっていく。加東大介が映画の公開から8年後に筑豊を訪れる『加東大介 ボタ山に帰る』なるドキュメンタリー番組もあるらしい。加東大介、良いヤツ!加東大介が(何回加東大介って言った?)自身の戦争体験を書いた手記が原作の映画『南の島に雪が降る』のことも思い出しつつ、あれ映画としてはフツーなんだけど、辛い辛い状況の中でも如何に娯楽が人間を救うかっていう、貴重な話です。「それどころじゃない」なんてことはないのです。原作を読め!僕もいつか読む!今日観られなかった映画も、生きていればいつかは観られたりするし、ずっと探している本もレコードも、いつかは手に入ったりするし、会いそびれた人だって。ホントに?ホントかな。26歳で自殺した二階堂奥歯という編集者がインターネットに残した日記をまとめた『八本脚の蝶』が文庫復刊されたので今読んでいる(サイトが残っているので日記自体は今もネットで読める)。ホンモノだ。惚れ惚れするほどゴシックハート。信じられないような読書量に裏打ちされた、僕のためのブックガイドでもある。無くなってしまった美しい図書館みたいな人。


https://cool.bandcamp.com/track/library
図書館の曲。ほな。