2020/04/05

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最後更新してから面白かった映画
『アクトレス 女たちの舞台』(2014)/『簪』(1941)/『冬時間のパリ』(2018)/『チャック&バック』(2000)/『大仏さまと子供たち』(1952)/『ベトナムから遠く離れて』(1967)/『霧の中の風景』(1988)/『SELF AND OTHERS』(2000)/『アドベンチャーランドへようこそ』(2009)/『空に聞く』(2018)/『アニエスによるヴァルダ』(2019)/『次郎物語』(1955)/『ハピネス』(1998)/『日本の小学生』(2013)/『レゴ(R)ムービー2』(2019)/『魂を救え!』(1992)/『マギーズ・プラン幸せのあとしまつ』(2015)/『フレフレ少女』(2008)/『手錠 ロスト・ヴァージン やみつき援助交際』(2002)/『くちづけ』(1957)/『妻二人』(1967)/『絶倫絶女 おじさん天国』(2006)/『妻は告白する』(1961)/『河内カルメン』(1966)/『赤い犯行 夢の後始末』(1997)/『汚れた女(マリア)』(1998)/『おやすみなさいこどもたち』(1999)/『まひるのほし』(1999)/『ダック・シーズン』(2004)/『花子』(2001)/『アダム・サンドラーの100%フレッシュ』(2018)/『兵隊やくざ』(1965)/『暖流』(1957)/『赤い天使』(1966)/『遊び』(1971)/『新宿♀日記 迷い猫』(1998)/『花に嵐』(2015)/『次の朝は他人』(2011)/『夏の娘たち〜ひめごと〜』(2017)/『したがるかあさん 若い肌の火照』(2008)/『青空/果てしない欲情 もえさせて!』(2000)/『獣の交わり 天使とやる』(2009)/『ウェディング・シンガー』(1998)/『UNDERWATER LOVE おんなの河童』(2011)/『トーキョー×エロティカ』(2001)/『あとのまつり』(2009)/『センセイ君主』(2018)って感じだった。

なんかこれ羅列しても読みづらいね、修士論文を出し終えてから約3ヶ月、お金があるわけでもないし、働くのもダルいし、とにかく映画を観続けた。で、夜は飲みに行くって生活(今ではもう幻である)!結果3ヶ月で観れた映画は220本。それでもまだ観たい映画はこれまで観た映画の本数以上にあるし、これからも新しい映画はどんどん作られていく。時間があまりにも足りない、これが悔しくてちょっと泣いたりした。
こんな毎日ストイックに映画を観たことはそれまでなかったので、だんだん修行というか強迫観念に駆られていたし、面白くなかったのは内容がほとんど朧げになってしまった。まあいっかー。で、3月はピンク映画と再び増村保造ブームがキてた。

増村作品は出てくる登場人物が大体狂ってるのでどれも好き(『暖流』での左幸子のサイコパス感というか、ガッツで男を無理やり落とす!みたいな法則を見せつけられて私は一生左幸子サイドにいけないのだ…行ってみてえ泣と数日間落ち込んだ)。で、こないだ観た『妻は告白する』でぐぬぬ!となったのでそれだけ記録しておく。若尾文子vs馬渕晴子っていう超眼福映画なのだが、若尾文子は旦那を殺してまで愛した男に振られてしまう。そこでメンヘラ全開(一部からしてみればメンヘラなんだろうけど決してそんな言葉で片付けられないのだ!)になってしまった文子は最後自ら命を絶ってしまうが、そんなことも知らずにその男(こいつは馬渕晴子の元婚約者でもある)は晴子に対して、文子は狂ってる、もう無理、なしんこなしなし〜みたいなこというの。そこで晴子は、「女の心には愛があるだけ、愛のためならどんなことだってやるの。そんな女を馬鹿だとか気狂いだというのは男よ。私だって本当は奥さん(→文子)みたいになりたかった。私は臆病なのよ…。」と吐露する。すごくない?!なんて素晴らしい映画なんだ!増村保造愛してる!好きな気持ちを馬鹿だとか気狂いだとか、それこそ現代ではメンヘラって言葉にまとめて楽するの本当に嫌だ。というか私はメンヘラという言葉が嫌いだ。悲傷性を馬鹿にする方が馬鹿だと思う。

いつだかにバイト先で読んだ本の中で増村は、自分は日本映画における情緒を嫌っていると書いていて、その情緒というのは日本人特有の調和、諦めなど(つまり、消極的な感情のみ)であると。本来、情緒=emotionであり直訳するならば感情である。全ての感情を含んで良いはずの情緒はいつからか消極的なものとなってしまった(これは木村敏に通ずる気がする)。控えめに訴える愛が情緒だと本当にお前らは思ってんのか、そんなわけないだろ!みたいなことが書いてあって、『くちづけ』や『青空娘』みたいなラブコメであっても、はたまた『妻は告白する』や『黒の試走車』、『巨人と玩具』(はたまたほぼふざけすぎている『兵隊やくざ』)どの作品においても人間における狂気が表現されている。その狂気というのは誰にでも本来あるものであって、つまりは素直さなんじゃないだろうか。もっとみんな素直になってイイ。素直になりたーい。難しい!

今日は近所のともだちと散歩がてら公園に行って、お茶を沸かしてました。散歩しながらいろんな景色を見るのが最近はたのしい。みんながみんなゆっくり過ごせたらイイのにね!急ぎたいひとは勝手にすればいーけど巻き込むな!そして今晩はオンライン飲みという新たなライフハックを得た!映画見続けるマシーンになってるからここに普通に日記でも投稿しようかな〜〜〜生きてりゃなんとかなる、なるので私はもっと素直にやってこうと思う。